富士フイルム IS-Mini を使う
LiveGradeを使った最適なHD-SDIでのモニタリングを行う作業環境を構築するには、機器構成で考慮すべき点がいくつか存在します。下図はカメラからのHD-SDI信号をモニターで確認する代表的なハードウェア構成を示したものです。
HD-SDI setup with Pomfort LiveGrade
図のオレンジの文字での「Legal or Extended」表示は、カメラの出力およびモニターの入力がリーガルレンジまたはエクステンデッドレンジに設定されうる可能性を示しています。
Legal レンジ:
10ビット(0-1023)のうち64-960の値を輝度成分の階調として利用し ます。通常、一般的にSDI信号はこのリーガルレンジを利用します。ほとんどのSDI対応機器の多くでデフォルトで利用される信号レンジです。
Extended レンジ:
10ビット(0-1023)のうち、0から1023までの数値をすべての階調に利用します。フルレンジとも呼ばれ、一部のワークフローで利用される特種な設定です。
HD-SDI信号ソースの出力側機器や、SDI信号の受け側となるモニターなど、SDI信号を扱う機器は設定により、リーガルレンジとエクステンデッドレンジを選択できます。下図はARRI AlexaカメラのSDI信号のレンジ設定例です。
HD-SDI信号の入力側、出力側それぞれの信号に基づいた適切なレンジを選択してください。LiveGradeは両方のレンジに対応しています。LiveGradeは入出力ごとに、これらのコードレンジ値に適切な設定をする必要があります。リーガル、エクステンデッドのレンジ設定は、デバイスマネージャーから各デバイスごとに設定することができます。
もし入力と出力でリーガル/エクステンデッドの設定が一致しない場合でも、 LiveGradeで一方のレンジを他方に変換して利用することもできます。たとえばカメラからエクステンデッドレンジの信号が入力信号として受ける場合に、利用するモニターがリーガルレンジを受け付ける設定にしたHD-SDIモニターである場合には、次のように設定することで対応できます。