ARCHIWARE「P5 Backup」(P5バックアップ)は、テープメディアやディスクストレージ（バーチャルテープライブラリ）へのデータバックアップ及びリストア機能を提供するバックアップソフトウェアです。

■いつでも、どこからでも、Webブラウザで簡単操作

簡単でわかりやすいGUIはWebブラウザを通じて操作が可能。設定や監視、管理も簡単で、わずか数分のうちに設定してバックアップを実行することができます。また、ネットワーク経由の操作にも対応し、設置場所に関係なく、いつでもどこからでも操作が行えます。

■リモートサーバーからのバックアップ

バックアップターゲットとして、LTOドライブやテープライブラリ、オートローダー、RAID、SAN、Xsan、NAS、iSCSIストレージだけでなく、RDXなどカートリッジ式ストレージまで幅広く対応します。P5 Backupには１台のリモートサーババックアップに対応した「サーバエージェント」ライセンスが１ライセンス標準で付属します。

■リストア権限の付与、ユーザーによるリストア

管理者による設定で、ユーザーによるバックアップデータへのアクセスが可能です。バックアップを検索・閲覧して、ユーザーからのリストアも可能です。

■暗号化、オフサイトを併用した最高レベルのデータセキュリティに対応

データセキュリティを最高レベルにするために、同一のバックアップデータを複数のテープメディアに複製したオフサイトにも対応します。機密保持のためのデータ暗号化機能も備えており、水害や火災といった災害や盗難からもデータを保護することができる最高レベルのデータセキュリティを実現できます。

■バックアップの中断・レジューム機能

バックアップ実行中に中断したとしても、次の実行時に自動的に継続実行されます。バックアップが完了した部分からのリストアも可能です。

■並列処理で高速バックアップ

複数のドライブ、タスク、クライアントを同時処理に対応し、大規模なデータセットのバックアップも並列処理で最短の時間で完了します。

■ブロックダイレクト配置で高速にリストア

記録メディアへのシーケンシャルアクセスが不要で高速なリストアを実現するブロックダイレクト配置機能を備えています。

■クロスプラットフォーム対応

Mac OS X、Linux、Windows、Solarisに対応したARCHIWARE P5は、プラットフォームに依存しないばかりでなく、データもプラットフォームに中立な形式で保存されます。さらに異なるプラットフォーム間でのバックアップやリストアも可能です。

■必要に応じて拡張できるモジュラー設計

ARCHIWARE P5は必要な機能を必要なだけ導入できるモジュラー設計を採用。利用環境の拡張や必要なセキュリティレベルに応じて自由にモジュールを拡張、追加することができます。ARCHIWARE P5の各モジュールは、すべてWebブラウザから同じ画面のユーザーインターフェイスから操作が行えます。

＜システム提案＞ 最小構成から始めるバックアップ

Mac miniとLTO7テープドライブを使用した最小規模の参考システム構成です。　このシステムは単にLTOテープにデータをバックアップ記録するだけではなく、バックアップ済みのデータ一覧リストをバックアップと同時に作成し、バックアップ済みデータを容易にリトリーブ（LTOテープから取出し、コンピュータのハードディスクへ使用できる状態へ復元すること）できます。

図1　シナジーP5 Backupスターターシステム

LTOテープドライブにはTandbergData社のLTO7シングルドライブを使用しコストパフォーマンスを考慮。バックアップソフトウェアはP5 Backupを使用します。放送番組などの作品ごとのプロジェクト単位の手動によるバックアップを容易に実施できます。P5 Backupはさらに世代管理型のバックアップの手法であるプログレッシブ・バックアップが行えるので、シングルテープドライブでありながら、最小のテープ本数で重要なデータのバックアップを自動的に実施できます。

図2　実際のシステム接続と運用のイメージ

この参考システムでは（１）ネットワーク経由でのバックアップ、（２）ストレージを直接接続してのバックアップの両方に対応します。

（１)-1　ネットワーク経由のバックアップ・・・NASの場合

Mac miniで認識できる標準的なネットワークプロトコル（AFP、SMB、NFS、iSCSIなど）を使用するNASの場合、Mac miniにてネットワークドライブとしてマウントするのみで、NAS内のデータを直接バックアップ対象データとして指定しバックアップが可能です^＊1。図２にあるようなUSB3.0ハードディスクをMac miniに増設し、この中に共有ウォッチフォルダを設定しNAS内のデータを一時コピーしたのちに自動的にバックアップする手法^＊2もとることができます。

（１)-2　ネットワーク経由のバックアップ・・・ネットワーク内のコンピュータの場合

同一ネットワーク内のコンピュータに設定される共有フォルダやボリュームであればMac miniにマウントするのみバックアップが可能です^*3。Mac mini側からアクセスできない場合は、各コンピュータからMac mini側に設定する共有フォルダにデータをコピーすることでバックアップ対象^*4とすることができます。

（2）　ストレージを直接接続してのバックアップ

バックアップ対象となるデータを記録したディスクやメモリーをMac miniに接続し認識させ、P5 Backupからバックアップを即実行させるのみの簡単操作です。映像制作の方にも簡単便利で確実な方法です

＊　このシステムにはコンピュータディスプレイ、キーボード、マウスが含まれておりません。別途ご用意ください

＊　説明文内に出てまいりましたエージェントやハードディスクにつきましてはご検討の内容をお知らせいただくことで最適のご提案をさせていただいております

＊　このシステムには年間契約サポート保守がございます。ご相談ください