フランス3、ToolsOnAir放送スイートを24拠点の地方支局に採用
-既存のネットワークおよび制作インフラストラクチャとの深いレベルでのインテグレーションを実現-
フランス国有の公共放送機関、フランステレビジョンは、オーストリア・ToolsOnAir(ツールズオンエア)社の放送ワークフローソフトウェアスイートをフランス・テレビジョンが保有するフランス3(フランス・トロワ)の24拠点の支局への導入を決定しました。
フランスにおけるToolsOnAir社の代理店、AV2P社は、同局のインジェストおよび制作ワークフローの近代化を目的としたプロジェクトを、 多数の応札業者を抑えて落札しました。今後AV2P社はフランス3と共同して同局網のシステムを完全なApple OS Xベースのシステムに更新します。
フランステレビジョン社、リーディングプロジェクトマネージャーのジャン・クリストフ・オウクレール氏は次のように述べます。
「我々は MXFファイルをネイティブで扱える能力と柔軟性を兼ね備えた、堅牢で信頼性の高いインジェストソリューションを探していました。既存のネットワークおよ び制作インフラストラクチャとの深いレベルでのインテグレーションを可能としながら、ユーザーの自主性を確保できるソリューションを求めていました」
「just:inとjust:liveの組み合わせは、単一の編集機でMXFのネイティブインジェストとネイティブ再生を実現する非常に費用効果の高い構成です。また、我々のワークフローに必要なすべての標準的なコーデックを網羅し、XDCAMコーデックのMXFにも適合しています」
「エルゴノミカルなユーザーインターフェイスを持つToolsOnAirの放送スイートにすぐに注目しました。ToolsOnAirのエンジニアが 局の特定のニーズを満たすためのカスタマイズに応じる確約を得たことも動機づけになりました。我々の独自のXMLメタデータ仕様を採用している他のシステ ムとのインテグレーションも、非常にスムーズかつ簡単になることが分かりました。特にToolsOnAirのシステムがオープンで拡張性の高さは、まさに 我々が求めていたものであり、大変満足しています」
ToolsOnAir社のギルベルト・レブ営業マーケティング部長は、次のように述べています。
「当初放送スイートを開発するにあたり、完 全なテレビ放送局のシステムをMacで動作させることが単に可能であるだけでなく、実用的であるということを世界に知らしめることを目標としました。 ToolsOnAirは中小規模の地方局やインターネットベースの放送局にとって理想的にフィットしたソリューションであり、従来の高価な放送機器のよう なコスト障壁による制約なくプロフェッショナル放送環境を構築することが可能です。後で分かったことですが、意外だったのは、大規模で知名度の高い放送局 からも数多くの興味を集めたことです」
オウクレール氏は、ビデオと放送技術の進化と多数のフォーマットとOSの複雑化は、ToolsOnAirのようなソリューションをより一層魅力的にしたと指摘します。
「近 年、我々はファイル互換性の問題にますます直面しています。専用のハードウェアシステムは、柔軟性に富みメンテナンス性に優れ、導入維持コストが低いIT ベースのソフトウェアソリューションに次第に道を譲りつつあります。フランス3の地方局にToolsOnAirを配備したことで、共通ITインフラを確保 するためのプラットフォームの標準化が実現します」
とオウクレール氏は結んでいます。