アルゼンチン・アメリカTV、ToolsOnAirで放送システムを改善

-AP通信社のニュースルームシステムENPSと連携して報道・制作を効率化-


アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外のパレルモに局舎を置く「アメリカTV」は、ニュース、コメディースポーツ、トークショーなどの番組を放送して いる、当地の3大テレビ局のひとつです。同局は報道番組制作や生放送にさらなる柔軟性を持たせるシステム改善を目的に、担当SI企業を通じて長期間に及ぶ 慎重な検討と事前調査を重ね、オーストリアのToolsOnAir(ツールズオンエア)社製品を選定しました。

 

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システム構築を担当したDigital Tree社 のサンチアゴ・ギメランス技術部長は次のように述べています。

「ToolsOnAir放送スイートは、現行の機材を生かして混在したシステムを組む場合でも、フレキシブルで非常に融通が利きます。また、将来の 要求に応じた拡張性も魅力的です。ToolsOnAirのソフトウェアは、メンテナンスと内部のテクニカルサポートへの負荷を減らし、専用ハードウェアで はなく、AppleやAJA製品など広く使われている市販のハードウェアで構成できます。放送局が抱える諸問題は専用のブラックボックス的な放送機材より も柔軟なソフトウェアベースソリューションであるToolsOnAirのほうが簡単に解決できます」

「報道制作局として、我々が運用しているAP通信社の報道制作システム「ENPS」との統合ができることが非常に重要な条件でした」

発表に際し、ToolsOnAir社のギルベルト・レブ(営業・マーケティング担当副社長)は次のように述べています。

「報道制作システムとの統合は、ToolsOnAirの開発において重要な部分です。過去にANNOVA社の報道制作システムOpen Mediaやその他の報道システムとのインテグレーションを行ってきました」

ToolsOnAir「just:live」 は、オンエアビデオと、リアルタイム放送グラフィックス、そしてライブニュース放送を組み合わせるべく設計されており、アメリカTVは、日々のニュース番 組をAP通信のENPS報道システムから「just:live」プレイアウトにフィードして送出しています。同局は、ToolsOnAir 「just:in」を使って番組の収録を行い、さらに「just:play」マスターコントロールから再放送を送出しています。

アメリカTVは、ToolsOnAirのソリューションの導入の成功を受け、SetOneなど、アルゼンチン全土に点在するアメリカTV系のネットワークスタジオにもすでに導入を開始し、いくつかのアメリカTV制作番組のインジェスト・送出拠点としています。