プレスリリース

2011年9月15日
株式会社シナジー
欧州報道発表資料抄訳
原文発表:2010年12月1日


野村UK、金融情報メディア制作にToolsOnAirを採用

-既存のワークフローを自動化されたテープレスワークフローに完全に置き換え、小人数運用と収録から配信までの所要時間の短縮を実現-



今日の厳しい経済情勢は金融界に再編成の波をもたらしました。機知に富む企業は国際市場で業務を継続しながら整理統合の道を模索しています。2008年後期、ダイナミックな投資行動で知られる日本の投資銀行の野村グループは、リーマン・ブラザーズの欧州・アジア・中東部門を買収しました。 野村UKはロンドンの金融街に点在する大小さまざまの拠点よりも、セントポール大聖堂から程近いテムズ川のほとりにある500,000平方フィートのビル1棟を賃貸し、増加した人員を含む新たな資源を効率よく集積することを選びました。

非常にコンペティティブな金融業界のなかで速いペースでビジネスを導くことができる環境を整えるために、1億9000万ドルを投じてUK本拠が入居するビルのリノベーションが実行されました。その要となるのが最先端の機器を揃えた大規模なオーディオ・ビデオ放送制作施設です。

システムインテグレーターである英国NMR社のニール・アンダーソン氏は次のように述べます。
アンダーソン氏 ―「金融業界は年々映像分野の知識に通じてきました。社内にAV部門を設置し、イントラネットの導入や、ディーリングルームにネットワーク網をめぐらすなどして、市場アナリストの会見を配信するようになりました」
新しい野村の設備は、このような動きの代表例なのです。


野村UK本部のAVシステムの設計を担当したマークジョンソンコンサルタンツ社ディレクターのマーク・ジョンソン氏は説明します。
ジョンソン氏 ―「現代的な銀行組織は、効率のよい業務をもたらす内部コミュニケーションに大きく依存しており、それはディーラーが日々のマーケットトレンド分析をもとに、効率のよい投資業務を遂行するトレーディング環境にとって特に重要です。投資者向け説明会は、オーディオカンファレンス、ビデオカンファレンス、IPTV、ウェブキャスト、放送などのあらゆるコミュニケーション手段により幅広い視聴者に届けられなければなりません。 顧客に向けて野村がメディア制作を行い、放送配信するためのインハウス設備を保有しているのはこのような背景があります」


野村のAVチームは、旧来のハードウェアプラットフォームの機材よりも、柔軟性を重視してソフトウェアベースのソリューションを強く求めたとジョンソン氏は言います。
「広範囲に及ぶ調査を重ねた結果、我々はToolsOnAirを選びました。最初に着目したのはjust:liveグラフィックスシステムです。just:liveはスケーラブルなネームストラップや、ビデオプレイインなど、必要なすべての機能を満たしていることがわかりました。野村のライブグラフィックスの能力を3倍に引き上げ、制作水準を引き上げるのに役立ちました」


ToolsOnAir製品が、野村の独特な複数の解決課題にとって理想的なソリューションであるということが判りました。
アンダーソン氏 ―「実際のところ、きわめて野心的な導入プロジェクトでした。施設には合計10台のテープレスHDカメラが各所に設置され、トレーディングフロアからはインタビューが収録され、個別のミーティングルームでは毎日アナリストのビデオインタビューが撮影されます。すべての映像はToolsOnAirのjust:inを使ってライブ収録され、簡単な編集が施されたのちjust:liveとCompositionBuilderでテロップ・スーパーなどのグラフィックスがオーバーレイされます」


200席のセミナーホールには、4台のスタジオカメラが据えられ、主要なイベントを収録します。ToolsOnAirのjust:in multiLiveCutは各カメラからの個別の映像を同時に収録し、最終的な編集プロセスの利便性を高める革新的で理想的なソリューションを実現しました。
「この機材構成によりエディターが全てのカメラで撮影された映像をそのままFinal Cut Proのタイムラインに乗せて編集できるようになります。収録中にスイッチャーで打たれた編集点や、マーカーもそのまま利用できる上、映像は完全に同期が保たれています。結果、編集時間の大幅な短縮と、ひいては作品の品質向上につながりました」

「彼らが全く想像もしなかった方法で既存のワークフローを急進的に完全に置き換えました。ワークフロー全体の自動化に留まらない、はるかに自由なコントロールと高い品質を得て、小人数による運用が可能になりました。ニュース速報にも完全な自発性をもって対処できるようになりました。収録から配信までの所要時間の大幅に短縮されました」

「完全なHDファシリティ、完全なテープレスワークフロー、完全なアップルプラットフォーム、そのすべてがToolsOnAirで完結しています。ToolsOnAirは、まさしくそれらのすべてをつなぎあわせる接着剤であり、高度にインテグレートされた自動化が進んだシステムと、垢抜けない手動プロセスとの明暗を分けるものであると言えます」
総じて、ToolsOnAirのソリューションは、野村に全く新しい世界観をもたらしたと、アンダーソン氏は結びます。


■ToolsOnAir社について

オーストリアのウイーンに本拠を構えるTools on Air Broadcast Engineering社は、放送エンジニアによって設立されました。「just:」(ジャスト)シリーズ放送スイートは、Macだけで完全なテレビ放送局システムの構築を可能にしたソフトウェアとして、全世界に数多くの導入実績を持ち高い評価を獲得しています。


■ 株式会社シナジーについて

株式会社シナジー(東京都江戸川区)は、ソリューションベンダ機能を持つ専門商社として、主にデータストレージやソフトウェアを放送・映像制作を中心としたリッチメディアコンテンツ制作およびプロフェッショナルイメージング分野に供給しています。