■ 3章 仮想アプライアンスの設定

● 3.1 アクセスパスワードの設定

セキュリティ上の理由により、Archiware Pure アプライアンスはデフォルトのパスワードを持っていません。また、外部からのSSH接続も、一旦手動で有効化するまで使用できないようになっています。

導入が正しく完了し、仮想マシンを起動するとVMware GUI(※注) からArchiware Pureアプライアンスの設定が必要になります。

初回アクセス時に新しいパスワードの入力を求められます。このパスワードは仮想アプライアンスrootパスワードとして使用されるとともに、Archiware Pure ウェブGUIのログインパスワードとしても使用されます。任意のパスワードを入力し、さらに確認用に再入力してパスワードを設定してください。

(※注)VMware インベントリにあるArchiware Pure VMを右クリックし、メニューから「Open Console」を選びます。

●3.2 コンソールメニューを使う

正しくパスワードが設定されると、コンソール画面が表示されます。コンソール画面ではアプライアンスのバージョンやArchiware Pure GUIにアクセスできるウェブアドレスなどの基本情報が参照できます。

(注意) Archiware Pure GUIにアクセスするには、https://の部分を含めた完全なURLを入力します。Httpでのアクセスはセキュリティ対策のために許可されていません。

コンソールメニューでは、次の各操作を行います。

1) ネットワークIPアドレスの設定 … Linux Network Managerツールが開き、アプライアンスのネットワーク設定を行います。

2) Reset Password – パスワードのリセット … アプライアンスおよびGUIで使用する新しいパスワードを設定します。

3) Date and Time Properties (日付と時刻のプロパティ) … 日付・時刻・タイムゾーンを設定します。

4) Start SSH Server (SSHサーバーの開始) … セキュリティ上の理由により、アプライアンスへのSSHアクセスはデフォルトでは無効化されています。この項目で、一時的にアプライアンスへのSSHアクセスを許可します。この操作は一時的に許可するものであり、アプライアンスの再起動後は自動的に再び無効化されます。

5) Stop SSH Server(SSHサーバーの停止) …アプライアンスへのSSHアクセスを直ちに無効化します。

6) Import Backup Pools (バックアッププールのインポート) … 既存のバックアッププールや、他のArchiware Pureインスタンスで作成されたバックアッププールを検出してインポートします。リポジトリをインポート可能にするには、事前にVMware GUIにて内包するバーチャルディスクをArchiware Pureの仮想マシンに接続しておく必要があります。

p) Restart Archiware Pure – (Archiware Pureを再起動する) アプライアンスを再起動することなく、Archiware Pureを再起動します。

r) Reboot Pure VM – (Pure VMを再起動する) Archiware Pure仮想マシン全体を再起動します。

s) Shut down Pure VM – (Pure VMをシャットダウンする) Archiware Pure仮想マシンの電源をオフします。


x) Exit to shell – (終了してシェルに戻る) コンソールメニューを終了してLinux shellに戻ります。シェルから'exit'コマンドを使うことでコンソールメニューに戻ります。

● 3.3 Archiware Pure ウェブGUIへのアクセス

Archiware Pure ウェブGUIは、(“https://<Appliance IP address>/login”)のようにアプライアンスのコンソールに表示されているURLから接続できます。

●3.4 初期セットアップウィザード

GUIの初回表示時に、初期セットアップウィザードが開いて初期設定を行います。このウィザードでは、エンドユーザーライセンス同意事項、ライセンスキーの入力、バックアップデータ収容先となるバックアップリポジトリ、そしてインフラストラクチャサーバーの追加を行います。

● 3.4.1. ライセンス同意事項

ソフトウェア使用の条件となるエンドユーザーライセンス同意事項が表示されます。

● 3.4.2. ライセンシング

購入ずみのライセンスキーを入力するか、90日間のトライアルライセンスキーを入力します。

● 3.4.3. バックアップリポジトリ(バックアップデータ保存先)

バックアップリポジトリとは、バックアップデータおよびバックアップ設定の保存先です。最低1つ以上のドライブを指定します。ドライブは後から追加することもできます。バックアップリポジトリのドライブには、データ保全性の観点から適切なRAIDレベルで設定されたRAIDストレージの使用を強く推奨します。

(注意)リストにディスクが表示されない場合は、Archiware Pure 仮想アプライアンスに1つ以上の仮想ディスクが正しく追加されているか確認してください。ハードディスクを仮想マシンに追加する方法についてはVMwareのマニュアルを参照してください。
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https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.5/com.vmware.vsphere.vm_admin.doc/GUID-
79116E5D-22B3-4E84-86DF-49A8D16E7AF2.html

● 3.4.4. インフラストラクチャサーバー

バーチャルインフラストラクチャの接続パラメータを設定します。Archiware Pureは複数のvCenterまたはESXiサーバーを保護することができますが、Arcihware Pure仮想アプライアンスのESXiホストを管理しているvCenter serverの方を先に設定する必要があります。

ESXiのみでのスタンドアロン環境では、Archiware Pure 仮想アプライアンスを管理するESXiホストのパラメータを設定してください。vCenter および ESXiの設定の詳細については 5章2.2を参照してください。

(注意) vCenter仮想アプライアンスのバックアップを有効にするには、vCenter serverとvCenter serverを管理しているESXiホストの両方を「configured servers」(設定ずみのサーバー)一覧リストに追加しておく必要があります。ESXiサーバーが設定されていない場合は、vCenter仮想アプライアンスVMは仮想マシンのリストに表示されません。インフラストラクチャサーバーの追加については5.2.2を参照ください。

● 3.4.5. 初期セットアップの完了

初期セットアップウィザードが完了したら、「Reload」をクリックして再読み込みを行い、ウィザードを終了します。