6.2.3 コンテナストレージ
コンテナストレージは、ディスクやクラウドターゲットのための最新のストレージフォーマットです。
このストレージは、大きなファイルのためにファイル単位で動作し、またファイル単位でデータをリサイクルすることが可能です。
そのため、コンテナストレージは増分バックアップにのみ使用することができ、クラウドバックアップに理想的なストレージフォーマットとなっています。
コンテナフォーマットは実質的にサイズに制限が無く、テープや仮想テープライブラリのように複数のボリュームに分割されることはありません。
コンテナストレージを作成する際、P5では、書き込み先ドライブとしての疑似デバイスと、ストレージをP5の既存の仕組みに統合するためのメディアプール(6.3項「ボリュームプール」参照)を追加で生成します。
コンテナ ストレージは、1つのP5ボリュームと1つのメディアプールに対応します。
・ディレクトリ
コンテナストレージはデータを書き込み先のディレクトリが必要です。
ディスクバックアップでは、一つのコンテナがフォルダに置かれ、クラウドバックアップではフォルダはステージングエリアに使われます。
注意するべきは、コンテナストレージにはサイズ制限が設定されないため、空き容量が無い場合はエラーにより停止します。
・コンテナストレージはターゲットフォルダが恒久的に使用できる必要があります。
そのためリムーバブルディスクは使用してはいけません。
6.2.4 クラウドサービス
P5はクラウドサービスを使用してアーカイブやバックアップを書き込みやコピー、リストアすることができます。
6.2.4.1 クラウドサービスの設定
クラウドサービス下部にある新規サービスをクリックしてクラウドサービスを設定します。
使用するクラウドサービスのターゲットは、ボリュームプールにアサインされます。
6.3ボリュームプールを参照してください。
6.2.4.2 サポートするクラウドサービス
P5は下記のクラウドストレージをサポートします。
- Amazon S3
- Amazon Snowball
- Amazon Glacier
- Generic S3
- Microsoft Azure
- Backblaze B2
- Google Cloud Storage
- Wasabi Cloud Storage
6.2.4.3 クラウドストレージのテスト
接続テストでは、クラウドストレージへのアクセスに関するいくつかの基本的なテストが行われます。