6.16 LTFS機能
P5は5.6よりLinear Tape File System(LTFS)をサポートしました。これにより、LTFSメディアを使用するのにLTFSドライバは必要なくなります。
P5はLTFSに対してフォーマット、マウント、読み込み、書き込みをサポートします。
なお、LTFSフォーマットはデータの移動目的となります。アーカイブやバックアップをLTFSに対して直接行うことはできません。
また、LTFSテープをローカルボリュームとしては管理できず、P5ボリュームテーブルに表示もされません。
LTFSテープへのアクセス:
- WEBブラウザでAdminユーザーにてログインします
4章1のブラウザのアクセスを参照してください - アーカイブモジュールから、左メニューにあるLTFS Exchangeを選択します
LTFSテープの使用は、LTO5かそれ以上の新しいLTOメディアを使用してください。
6.16.1 マウント/アンマウント
LTFSテープにアクセスするには、最初にマウントする必要があります。テープライブラリでは、テープをドライブに移動してマウントします。
シングルテープドライブでは、手動でドライブにテープを挿入します。P5ではテープをプログラム上で認識され、読み込みと書き込みが可能になります。
テープを取り出す前にアンマウントをクリックして、テープへアクセスしなくなったことを確認します。
6.16.2 ラベル
LTFSにおけるテープのラベリングはテープをフォーマットすることを指しており、
この工程でそれまでのテープ上のコンテンツは削除されます。
6.16.3 LTFSから読み込む
P5はLTFSをファイルシステムとして見せていませんが、ファイルやフォルダへのアクセスはP5のGUIで行います。
最初に、読み込みたいLTFS上のファイル化フォルダを選択し、次に書き込みたいフォルダを選択します。
テープアクセスはLTFSフォーマットでもシーケンシャルになります。そのため複数のジョブでテープに一度に
アクセスしても、動作的に意味がありません。P5では複数の読み込み動作を設定できますが、
これらはシーケンシャルに順次実行されます。
6.16.4 LTFSへ書き込む
P5では、GUIでファイルやフォルダにアクセスすることができます。
まず、ホスト上でファイルやフォルダを選択します。次に、LTFSテープ上の書き込み先フォルダを選択します。