LSIプリブートUSBおよびCDについて
「LSI Pre-Boot USB」(およびCD)は、LSI社製品に対して、他のOSを起動することなくBIOSやファームウェアの変更・適用や管理、メンテナンスが行えるMegaCLIなどのツール群を収録しています。「LSI Pre-Boot」は、EFIブート環境同様に、USBメモリを使って既存のデータに影響を与えることなく、簡単かつ安全にコントローラの操作が行えます。ダウンロード可能なファイルは30MB程度の圧縮ファイルで配布され、USBフラッシュドライブに展開すると100MB程度の容量を専有します。
「LSI Pre-Boot USB」の作成に伴って、USBフラッシュドライブのデータは消去されます。また、すべてのUSBフラッシュドライブが動作するとは限りません。参考として、Lexar JD FireFly (2GB / 4GB)、 SanDisk Cruzer (4GB / 8GB)、HP v110w (1GB)等で動作が確認されています。
法的な情報
LSIプリブートツールの使用には、収録されたツール群に対して、3種類のLSI社のエンドユーザーライセンスアグリーメント(EULA)条項の制約を受けます。確認、同意のうえご利用ください。
USBドライブの準備:
LSIプリブート環境でUSBドライブを「C:drive」として表示させるために、FAT16またはFAT32でフォーマットされたUSBドライブを用意します。ファームウェア適用のために容量に余裕のあるUSBドライブをご用意ください。
DOSがUSBドライブにドライブレター「C:\」を割り当てられるように、FAT16またはFAT32のファイルシステムで初期化しておくことをおすすめします。
Windowsの場合は、ダウンロードしたファイルをUSBドライブに展開し、ディレクトリ名を「/boot」に変更して、setup.batを実行します。実行にあたっては管理者権限でOSにログインしたうえで、ファイルを右クリックして「管理者として実行」を選びます。
セットアップの手順:
Linux および Macには自動実行スクリプトの危険性を鑑み、自動セットアップが可能なバッチファイルが2013年5月現在まだ提供されていません。かわりに手動でSyslinuxのウェブサイトからブートローダー「MBR.BIN」をUSBドライブにコピーする方法でブータブル化することが可能です。
dd conv=notrunc bs=440 count=1 if=mbr.bin of=/dev/sdX
parted /dev/sdX set 1 boot on
MBR.BINは \boot\Syslinux ディレクトリに配置します。
- 「LSI_PreBoot_installer.zip」をLSI社のウェブサイトからダウンロードします。
- USBドライブのルートディレクトリに展開します。
- 展開先に「/boot」ディレクトリが作られていることを確認します。
- 念の為USBドライブがシステムに影響を及ぼさないことをチェックし、「/boot/syslinux」ディレクトリを開きます。
- 「/boot/syslinux」ディレクトリにある「setup.bat」を管理者権限で実行します。
- ドライブレターがインストーラと一致することを確認して、インストールを完了させます。
- USBからPCを起動すると、LSIブートメニューが標示されます。
パスワードを入力することにより、ユーザーはLSI社のEULA(エンドユーザーライセンスアグリーメント)に同意したものとなります。条項の内容は起動後にF2キーを押すことで表示できます。