3-02 LiveGrade - SDI入力信号からの動画・静止画のキャプチャ
LiveGrade 3 では、HD-SDIライブストリーム信号の表示・録画・キャプチャ機能が追加されました。ビデオ入出力機器に入力された映像信号をコンピュータモニタ上で観ることができます。また、HDD等へのクリップの録画や、グレーディングのリファレンスに活用できる静止画をキャプチャする「フレームグラブ」もできます。
この機能は下記 Blackmagic Design製3G-SDI機器に対応します。
- Blackmagic Design UltraStudio
- Blackmagic Design UltraStudio Mini Recorder
- Blackmagic Design DeckLink Cards
ビデオキャプチャデバイスの追加
ビデオキャプチャデバイスを追加するには、「Main Menu -> Devices -> Add Video Stream」を選んでウィザードを表示し、追加する機器および入力信号のフォーマットを選びます。
図1 : ビデオストリームの追加
黒みの状態で表示されている場合には、「Blackmagic Desktop Video Manager」で入力信号が正しく設定されているかご確認ください。また、«Use PsF»チェックボックスを外してみてください。
「Open Stream」をクリックすると、入力信号がグレーディングスロットに割り当てられます。グレードは個別のグレーディングスロットごとに適用され、さらにスロットが割り当 てられている入力信号に反映されます。グレーディングスロットに対する操作・調整は即座に反映されます。
クリップの録画
設定後、コンピュータに入力信号が接続されていれば、LiveGradeはクリップの録画や、フレームグラブ機能でグレーディングの参照に使うフレー ム の取り込みが可能になります。動画や静止画はオリジナルのソースの状態で保存されますが、ライブラリにはルックと関連付けられた状態で保存されます。これによ りクリップの再生やフレームグラブの際にルックが反映されます。
図2 : 収録およびフレームグラブ
右上の「Record」ボタンで録画が開始します。入力信号のデータはコンピュータの内蔵ドライブの中の「/User/Movies /LiveGrade Recordings」に収録されます。収録先の階層は「Preferences>General menu」から変更することもできます。
収録中には録画HUD画面が表示され、収録中のクリップへのメタデータのカスタマイズが行えます。追記したメタデータは収録後にクリップライブラリで活用する ことができます。
図3 : 収録中クリップへのメタデータ付与が行えるHUDウィンドウ
フレームグラブ
フレームグラブボタンをクリックすることで、映像信号から1フレームを静止画として取り込むこともできます。フレームはクリップライブラリに保存され、グレーディング操作の対象や参照用のリファレンス画像として活用することができます。フレームグラブ時も、クリップの収録と同様にメタデータの付与が可能です。
図4 : フレームグラブ
録画設定 (Recording options)
システム環境設定には、収録に関する設定項目が用意されています。
図5 : 収録オプション
- 収録フォーマット(Record format) :ProResの各モードを選択できます。
- 収録アクション(Record action) :
- - 現在の映像ソース (Current image source) : 選択されたライブビデオ信号のみを収録
- - すべての映像ソース (All image sources) : すべての信号を収録
- - 自動収録 (Auto Record) : 有効の場合、SDI信号に重畳されたカメラからの収録フラグを検出し、LiveGradeで連動して収録を開始します。
図6 : 自動収録(オートレコード)
設定項目
収録フォルダ (Record folder) : 収録先フォルダを指定します。