■ P5 バージョン 6.0.0にアップグレードする際の重要な注意事項
1. 新しいユーザーとグループによる管理体系
従来のP5では、OS側で設定されたユーザーとパスワードのみによって認証を行っていました。バージョン6より、OSではなくユーザーとパスワードをP5の設定情報に保存されるようになりました。このため、アップグレード後はP5管理GUIでパスワードを設定する必要があります。
● あたらしい管理用の「admin」アカウント
既に設定されていない場合には、パスワードが「admin」である「admin」というユーザー名の管理用アカウントがアップグレードの際に追加されます。ログイン画面では、まず最初にこのデフォルトの管理用アカウントを使ってログインします。新規にインストールする場合にもこのアカウントを使用してログインした上で、新しいユーザーやグループを設定します。セキュリティの観点から、このデフォルトパスワードはアップデート直後に変更してください。P5 admin GUI画面右上にある「P5」メニューから現在のユーザーのパスワードを変更できます。
● 既存ユーザーのパスワード
バージョン5.xで作成されていたすべての既存のユーザーは、バージョン6へのアップグレード後も引き継がれます。過去にログインしたことのあるユーザーはすべてユーザーリストに追加されます。個別のユーザーのパスワードは、ユーザーリスト上のユーザー名をダブルクリックすることで変更できます。
● P5 サーバー/クライアント認証
新しいユーザー管理体系は、P5をクライアント/サーバー型で運用する際にも使用されます。P5サーバーが接続するすべてのP5クライアントには、P5クライアント側でパスワードを設定し、クライアント接続設定をサーバー側に更新する必要があります。
アップグレード後は、個別のP5クライアント上で「admin」ユーザーにてP5 admin GUIにログインします。次にP5メニューから「Agent Setup」を選択し、「User Preferences」を選びます。サーバーで接続に使用されるユーザーのパスワードを設定します。新しいパスワードで接続できるよう、サーバー側でクライアントの設定をサーバー側で更新します。
2. P5 バージョン6以降、元々のオーナーやグループ、アクセス権限はリストア時に復元されます。
旧来のバージョン5では、GUIのユーザーがオーナーやグループとして入ることができました。(GUIユーザーがリストア先のターゲットシステムでも権限を持っていた場合)
3. 過去の「クライアント自動アップデート機能」を廃止しました。クライアントはマニュアルでアップデートする必要があります。
4. 各ユーザー専用のリストアパスの候補表示機能はユーザーおよびクライアント設定から削除され、関連する設定項目は「グループの設定」に移されました。
5. ログインエリアのOSグループおよびアーカイブプランが、P5の新規グループとして追加されました。既存のユーザーは、自動的にこの新しいグループに追加されます。
● macOS Catalina 10.15 およびmacOS Mojave 10.14
Appleの新しいプライバシー保護ポリシーによる制約の影響により、デフォルトの設定状態では連絡先やフォト、メールなどのmacOS Catalina 10.15の一部のパーソナルフォルダをP5はバックアップすることができません。P5からこれらの個人データへのアクセスを許可する方法については別途KB(英文)をご参照ください。