ファイルアクセスログとエラー情報

P5でバックアップやコピーなどを行った際に、結果が”警告”となり、ジョブを完了させたが完全ではなかったという内容が表示されることがあります。

この原因がファイルへのアクセスに合った場合(例えば、読み書きができないファイルが存在したなど)、問題のあるファイルとそのエラーをファイルアクセスログに記録し、ジョブ結果に表示されます。

まずはファイルアクセスログを確認し、どのファイルでエラーが発生しているかを確認してください。
そのファイルがログなどの一時的に生成されるようなものである場合は、フィルターを使用してそのファイルを除外してください。

以下に、一般的に表示されるエラーとその原因を記載します。

File truncated:

読み込んだファイルの容量が、想定よりも少ない場合に表示されます。
これは、ファイルがバックアップ中に変更され、容量が変化した場合に発生します。
あるいは、別のアプリケーションによりファイルが開かれ、P5でそのファイルが開けない場合にも見られます。

No such file or directory:

ファイルのスキャン中にファイルが削除された場合に表示されます。
バックアップ中に削除したファイル(一時ファイルなど)の場合には問題ではありません。
その他の可能性としては、P5がタイムスタンプなどの任意の属性を設定しようとしましたが、
ファイルを開くことに失敗した場合にも表示されます。
これは、P5が”名前”の誤った解釈により発生する場合があります。(例えば、ファイル"~a2145"のような)
しかし、使用されているファイルシステムが不良な場合にも発生することがあります。


Not owner or Permission denied:

P5が全てのアクセス権を付与された状態で動作していても、ファイルやフォルダを読み取れない場合があります。
これは、MacやWindowsにおいてACL設定で制限されている場合、ファイルやフォルダの”所有者”以外のアクセスを禁止する事ができます。
このエラーは、ネットワークドライブからの保存や、ネットワークドライブへの保存でも表示されることがあります。

Invalid Argument, Invalid Parameter:

使用されているファイルシステムが読み込み・書き込み時に要求された操作をサポートしていない場合に表示されます。例えば、アクセスコントロールリストや、FATからファイルストリームを要求されるなどです。
通常はファイルシステムが対応している操作でもこのエラーが表示される場合があります。この場合は、ドライバやファイルシステム自体からエラーが発生します。つまり、ファイルシステムの障害を示します。

I/O Error:

ハードウェア起因のエラーです。使用中の外付けHDDをOFFにしたりなどで頻繁に発生します。

File has changed

ファイルが保存されている間にファイルが開かれたか、検証中にファイルが保存されたコンテンツに対応できませんでした。

Forced save

バックアップが必要なファイルの期限が切れていたか、P5がボリューム上の対応するアドレスを見つけられませんでした。
これは、ユーザーがプログレッシブバックアッププランを再構成したか、手動でラベルを付与した場合に発生します。

No Error

Windowsからエラーコードやエラーの説明を取得していない(できない)場合に表示されます。
概ね、P5(またはP5を実行しているWindowsのSYSTEMアカウント)が、読み込み・書き込み先のファイルシステムに対して権限が不十分なことが原因です。
原則として、SYSTEMは全てのローカルファイルシステムに対して完全な権限を有している必要があります。
NASやSANなどのローカルではないファイルシステムでは、SYSTEMは所有権、アクセス権、拡張属性などのファイル属性に対する読み込み・書き込みの権限が不十分なため、このエラーが頻繁に記録されます。

File related error messages in the file access logs