P5 バックアップのインデックス消費容量について
P5はバックアップ対象の各ファイルおよびファイルのタイムスタンプ情報をインデックスとして保持し、バックアップインデックスに記録しています。このバックアップインデックスは、各バックアップサイクルごとにそれぞれの情報セットをひとまとめにして保持しています。バックアップインデックス自体はP5がデフォルトでインストールされるP5ホームディレクトリに保持されます。インデックスデータは、対象となるサイクルが存在する限りインデックスも同時に存在します。また、インデックスは最小1回ボリュームのインデックスサイクル分が保持されます。
バックアップのインデックスが消費する容量は次の計算式でおおよそ算出可能です。
インデックスエントリは、おおよし1ファイルあたり1キロバイトのデータを消費します。
仮にバックアップ対象のボリュームにファイルが10万ファイル存在し、4回のバックアップサイクルが実行されるとすると、
100,000(ファイル数)0 x 4(バックアップサイクル数) x 1KB(1ファイルあたりインデックス消費量)=400MBの容量を消費します。
環境やシステムの用途で大きく変動しますが、10万ファイルは、多くの標準的なワークステーション1台分のファイル数とも言われています。
コマンドでファイル数を調べる方法
特定のディスク内のファイル数は次のコマンドをルートディレクトリで実行することで確認することもできます。
Mac, Linux, Solaris等UNIX系:
ls -R | wc -l
Windows :
dir /s
【注意事項】
- 大容量のボリュームをバックアップする場合は、インデックスの保持のためP5のディレクトリを充分な空き容量を持つボリュームに配置する必要があります。
- バックアップを長期にわたって保管するなど、バックアップがアーカイブ用途に誤って使用されている場合では、インデックスファイルも増え続けることにご注意ください。
- 過去にメディアプールに使用した古いテープをリサイクルして利用する場合には、リサイクルされたサイクルに対応するインデックスは消去されます。
- テープが取り出され、遠隔地に保管される場合などでは、そのテープに対するインデックスは保持されたままになります。
- P5管理下意外でテープの消去をする場合では、消去するボリュームをP5のボリュームマネージャーで手動でクリアするようにご注意ください。