6章12 P5クライアント

データを特定のコンピュータからバックアップ、シンクロナイズ、アーカイブする場合には、コンピュータがP5クライアントとして設定されていなければいけません。P5サーバーは自動的にインストール中にクライアントも兼ねるように設定され、localhost(ローカルホスト)という名称のクライアントとなります。各クライアントマシンは個別にバックアップインデックスを保持しており、保存したファイルやフォルダーを維持しています。

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すべてのクライアントマシンにはP5がインストールされている必要があります。但し、設定・メンテナンスはサーバー機に対してのみ行うことになります。

6.12.1 クライアント作成

  1. P5にウェブブラウザを使って管理者としてログインします。
    ※詳しくは4章1「ウェブブラウザの起動」を参照ください。
  2. トップメニューからバックアップ、シンクロナイズ、アーカイブのアイコンから、クライアントの設定を行うモジュールを1つ選択します。
  3. 画面左のサイドメニューから「クライアント」を選択します。
  4. 画面下の「新規」をクリックします。
  5. フィールドを完成します。

p5clientcreate

名前:

希望のクライアント名を入力します。下記の内容に従って名前を入力してください:

1. クライアントの区別がつくように、重複しない一意のクライアント名を使用します。

2. 名前は32文字以内の名前を入力してください。

説明:

任意の文字列でクライアントの説明を入力することができます。

ステータス:

ステータスはクライアントの動作状態を示します。

» 有効 … クライアントはシステムで利用できます。

» 無効 … クライアントはシステムで利用できません。

ライセンスされたコンピュータ:

サーバーOSは「サーバー」を利用し、その他の場合は「ワークステーション」を利用してください。P5はワークステーションライセンスをサーバーへ導入する事を許可しません。サーバーライセンスをワークステーションに使用する事は可能です。

» サーバー … ファイル、メール、ウェブ、データベースサーバーなど、他のマシンにアプリケーションを提供する全てのマシンは「サーバー」を利用してください。

» ワークステーション … ワークステーションで利用されているマシンは「ワークステーション」を利用してください。

TCPアドレス(IPアドレス):

クライアントのホスト名、または TCP/IPアドレスを持ちます。

ポート:

ユーザ名:

ユーザー名です。

パスワード:

ログインのパスワードです。パスワードには「:」を利用する事ができません。

圧縮データ転送:

接続状況によってこの機能を利用すべきか変わります。WANなどのネットワークによる、P5クライアントとサーバーの通信の場合、データを圧縮すると良いでしょう。しかし、高速なネットワークを利用している場合、クライアントとサーバーの両方で処理能力を向上させようとな追加作業(もう既に速いため)を行うため、この設定を利用する必要はありません。

» はい:データは圧縮されてから転送されます。

» いいえ:データは通常に転送されます。

暗号化データ転送:

データを暗号化して転送する場合、この欄を利用します。この欄での設定はストレージにhば影響しません。

» はい:データは暗号化されてから転送されます。

» いいえ:データは通常に転送されます。

ネットワーク帯域使用量:

帯域使用量の制限をする事ができます。帯域を他の目的のために保持するために、またはトランスミッションエラーが生じる場合、このオプションを利用してください。

自動アップグレード:

P5にこのクライアントの自動的アップグレードを許可します。

☆追加オプション

p5clientaddopt

リストア先のパス:

単純にリストアをする場合、 ユーザーはパスのリストの中からリストア先を選択する事ができます。ここでリストを指定する事ができます。

Windows VSS セットアップ

各WindowsクライアントローカルNTFSファイルシステムでVSSを作成するかどうかを指定できます。各対象のドライブレターにて、未使用ドライブレターを指定します。P5はそのドライブのVSSを作成し、指定されたドライブレターでアクセスします。

VSSはファイルシステムのスナップショットであり、バックアップやシンクロナイズ開始時に作成されます。この方法により、ファイルの変更/使用してる時でも、ファイルのコピーを常に保存しておく事ができます。

Windowsワークステーション(XP,Vista,7)はVSSを同時に一つまでしか作成できません。

☆通知

p5clientnotfication

メール通知に加え、P5通知をMacやWindowsのホストで設定する事ができます。Macでは「Growl」を使い、通知を設定します。

Windowsの場合、通知を~で表示させるために、P5のサーバー管理が起動する必要があります。

イベント通知:

Archive/Backup/Sync Job Ok…アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズが終了。

Archive/Backup/Sync Job Warning … アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズの警告。

Archive/Backup/Sync Job Error … アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズのエラー。

Other Job OK … 他のジョブ(リストアなど)が終了。

Other Job Warning … 他のジョブの警告。

Other Job Error … 他のジョブのエラー。

Other Job Waiting … アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズを含む全てのジョブの待機状態を通知します。

Index-Backup Job OK … 自動インデックスバックアップが終了。

Index-Backup Job Warning … 自動インデックスバックアップの警告。

Index-Backup Job Error … 自動インデックスバックアップのエラー。

Label new Volumes … 追加ボリュームが必要な時の要求。

Volume Recycled … ボリュームのリサイクル終了時。

Device Needs Cleaning … テープドライブのクリーニングが必要です。

Device Needs Check … デバイスの環境設定に問題。

Volume Suspect … ボリュームが警戒状態(エラーによる)。

イベント通知:

B2Gワークステーションの場合:

Workstation Backup Job Ok … ワークステーションでのバックアップジョブ完了。

Workstation Backup Job Warning … ワークステーションでのバックアップジョブの警告。

Workstation Backup Job Error … ワークステーションでのバックアップジョブのエラー。

Workstation Restore Job Ok … ワークステーションでのリストアジョブが完了。

Workstation Restore Job Warning … ワークステーションでのリストアジョブの警告。

Workstation Restore Job Error … ワークステーションのリストアジョブのエラー。

6.12.2 クライアント:操作機能

画面下のメニューから複数の便利な操作を利用する事ができます:

6.12.2.1 クライアントへPingテストを実行(Ping)

P5クライアントの状況を確認するため、pingテストを行う事ができます。

画面下のギアメニュー(歯車のアイコン)から「クライアントへPingテストを実行」を選択する事でpingテストを開始します。結果はpingウィンドウの下に表示されます。この機能で、クライアントのバージョンがサーバーに対応しているかを確認する事ができます。

p5clientping

6.12.2.2 クライアントアップデート(更新)

アップデートを実行する事によって、クライアント側で動作するP5のバージョンを強制的にサーバーで動作しているバージョンに一致させます。また強制アップデートを実行する場合、対象となるクライアントに関連するジョブは全て終了/排除され、データの損失へと繋がります。クライアントをアップデートを実行する際は、事前にそのクライアントでジョブが実行されていないかを確認してください。

p5clientupdate

また、指定のクライアントで自動アップデートが選択されている場合、必要とされるアップデートしか適用されません。よってパッチアップデートは自動アップデートに含まれない事があります。

6.12.3 クライアントのデータ暗号化

多くの場合、P5はセットアップ必要無く、P5サーバーによって操作するされます。ストレージでデータの暗号化を要求する場合、安全のためセットアップはクライアントで行われます。

クライアントに直接アクセスする方法:

1. P5にウェブブラウザを使って管理者としてログインします。

※詳しくは4章1「ウェブブラウザの起動」を参照ください。

2. トップメニューから画面右端の「P5」を選択し、「エージェント設定」を選択します。

p5clientencryption

3. 画面左の「クライアント」を選択し、「localhost」をダブルクリックし、クライアントのデータ暗号化を確認/操作する事ができます。

P5サーバーのデータの暗号化を設定するには、「localhost」を使用します。

これは唯一クライアントで行われる設定です。クライアントのライセンスと設定はP5サーバーで行われます。