インデックスのクリーンアップ

P5インデックスの構成は2つに分類されます

・ファイルとフォルダ構造及びそれらの更新時間
・メディアへのデータ保存時の場所とテーブル

これらはそれぞれ独立しています。例として、3つのテープにファイルが保存されている場合、メディアには3つのデータベースレコードが存在しますが、ファイル構造は一つです。

ボリュームを削除、または再ラベリングした場合、そのファイルはリストアできなくなります。ですが、インデックス上ではファイルが表示されます。
メディア(テープ)の削除をすると、メディア上ではファイルは削除済みとしてマークされます。しかし、ファイルはそうならず、別のテープにあるファイルを一つずつ確認しようとします。
これは非常に時間がかかるため、すぐにはできません。

P5のリストアアエリアで閲覧するときは、高速に参照するためにファイルとフォルダ構造のみを確認します。
もしインデックスのメディア部も確認すると、参照が非常に遅くなってしまいます。
なので、すでに復元不可となったファイルもインデックス上では表示されていることがあります。
これらはインデックスのクリーンアップがされるまで表示されます。

ファイルを復元できるかどうかは、コンテキストメニューの履歴画面から確認することができます。
この履歴画面では、ファイルが保存されている全てのメディアとそのバージョンが確認できます。

ファイルとフォルダでは扱いが異なることに注意してください:インデックス上でフォルダに「バージョン」がある場合、それはフォルダ自体のみのものであり、フォルダ内のコンテンツは含みません。
もしあるフォルダのタイムスタンプが5月になっていたとしても、そのフォルダにはより新しいファイルが含まれることがあります。なのでフォルダの「バージョン」は誤解を招くことがあります。
いくつかのフォルダにはタイムスタンプが表示されずませんが、これらはノードとして保存されたものです(保存されたファイルやフォルダへ移動するためのもの)。

フォルダにファイルが含まれているかを確認する方法は(フォルダツリーを辿らずに)、フォルダを選択して”リストア”をクリックします。
P5はリストアを実行する前にファイルとフォルダのサイズを算出します。リストアは実行前にキャンセルすることができ、その際に含まれるファイルのサイズと数が表示されます。

バックアップインデックス では、同じバックアップインデックスを使用する次回のバックアップジョブ実行時に、自動でクリーンアップが実行されます。
クリーンアップは保存されたデータの10%が無効状態になると、インデックステーブルに表示されます。
なので、もし含まれるファイルが少ない場合には、クリーンアップは遅く見えます。

 

アーカイブインデックス では、クリーンアップは自動で行われません。必要な場合は手動で動作させる必要があります。
クリーンアップを実行するにはnsdchatユーティリティを用いて以下のコマンドを実行します:

この操作はテープ上に存在しない要素のクリーンアップを行います。
実行する場合、このインデックスを使用するアーカイブ及びリストアジョブが動作しないようにしてください。

  /usr/local/aw/bin/nsdchat -c cli::index::purge Default-Archive true

この操作はインデックス内にある空のフォルダを除去します。
これは再帰的にしていされば秒数の間だけ実行されます。下記の例では、600秒の間実行されます。
実行する場合、このインデックスを使用するアーカイブ及びリストアジョブが動作しないようにしてください。

  /usr/local/aw/bin/nsdchat -c cli::index::prunedirs Default-Archive 600