ファイル制御について

ファイルのデータを保存するためには、このファイルを開かなければなりません。
どのオペレーティング・システムでも、異なるプログラムから同時にファイルを開いたり、読み込んだり、書き込んだりすることができます。
しかし、このやり方はWindowsよりもDarwin、Linux、UNIXの方が一般的です。

しかし、ファイルへの同時アクセスは、保存されたデータに一貫性がなくなるという問題を引き起こす可能性があります。
テキストのログファイルであれば、このような事態はそれほど悲劇的なことではありませんが、データベースファイルに関しては、かなり悲惨なことになりかねません。
さらに、データベースエンジンは通常、1つのファイルではなく、一連のファイルを管理します。そのため、PresSTOREのようなバックアップ製品がファイルを読み込む際に
データベースエンジンと競合しない場合でも、2つ以上のデータベースファイルが同時に保存されなかったために、データベースの状態が一貫しないまま保存されてしまう可能性があります。

通常、データベース・エンジンは突然の電源喪失にも対応できるように設計されており、その結果、ファイルが破損したり、ペアリングが解除されたりすることもあります。
しかし、これはPresTOREが不整合な状態で保存された場合と同様に、修復に時間がかかることを意味します。最悪の場合、修復が不可能になることもあります。

Solaris、Darwin、Linuxでは、通常、ファイルへの同時アクセスが可能なため、上記のような影響が生じます。
このような影響を回避するために、PresSTOREでは、バックアップや同期を実行する前にデータベースを停止させるためのジョブ実行前および後のスクリプトを設定することができます。
以下の記事では、これらのスクリプトの設定方法について説明します:
http://support.archiware.com/support/index.php?/Knowledgebase/Article/View/5/0/configure-per-job-scripts

しかし、Windowsには、最初にファイルを開いたプログラムが、他のプログラムからそのファイルへの読み取りや書き込みをできなくするメカニズムがあります。
PresSTOREはバックアップ処理中にこのようなファイルに遭遇した場合、"short data read "と表示されます。

Windows XP以降、VSS(Virtual Shadow Copy Service)と呼ばれるオペレーティングシステムレベルのメカニズムがあり、任意の時点でファイルシステムのスナップショットを作成し、
データベース、Exchange、レジストリを含むファイルシステム全体に一貫した状態で制限なくアクセスできるようになりました。
PresTORE 3はこのサービスを利用して、中断のない完全なバックアップを実現しています。
PresSTOREでVSSの使用をオンにするには、クライアントエリアに入り、特定のクライアントを選択し、追加オプションに入り、マップするドライブとその宛先ドライブ文字を選択します。