シンクロナイズ実施後のサイズ及びファイル数の相違

シンクロナイズ実施後の2つのフォルダ、具体的にはUNIXシステムのファイルサイズ及びファイル数が異なると聞かれることが多くあります。

サイズの相違(例:ディスクの容量、またはファイルサイズの違い)

  1. サブツリーで使用されるディスク容量に関しては、duコマンドで確認できます。(詳細は man duで確認できます)
    サブツリーが使用する容量は実際のサイズよりも大きく、それには以下の理由があります。
    ファイルシステムはファイルをブロックサイズに収まるように扱い、今日のファイルシステムのブロックサイズは概ね4KB~64KBとなっています。
    各ファイルは最低1つのブロックを使用して保存されます。そこで、「Hello world」のみのような小さいファイルは、
    USBのような小さなファイルシステムでは4KBが、ディスクドライブのような大きなファイルシステムでは64KBが使用されます。
  2. 異なるファイルストラクチャー(例えば、ファイル数が異なる場合)では、その違いが大きくなる場合があります
  3. 異なるファイルシステムでは、拡張属性やファイルの部分保存などが出来ない場合があります。(例:LinuxファイルシステムはMacのようなリソースフォーク拡張属性情報を保持できません。この動作で情報が失われないように注意してください)
  4. 「隠されたサイズ」というものが存在する場合があります(例:フォルダーはコピー後に異なる容量を持ちます)

サブツリーのファイルサイズは、lsコマンドでファイル毎に確認できます。
ファイルサイズの合計を表示する標準機能はUNIXにはありません。しかし、MacのFinderにある”情報を表示”はこの動作を行います。
ですがファイルサイズは純粋なデータの容量であり、属性や権限、リソースフォークのサイズはlsでは含まれません。

ファイルサイズ、つまりファイル自身のデータサイズはソースとターゲット双方で違いは有りません。

盲目的に理解することには注意が必要です。
Apple Doubleフォーマットのファイルサイズを扱う時、リソースフォークのサイズ情報が含まれますが、その他では違います。
つまるところ、AFPサーバーはファイルサイズ合計の表示には役に立ちません。

ファイル数の違い

シンクロナイズのジョブが完了した後にソースとターゲットでファイル数に違いがある時は、以下の要素が影響しています。

  1. 特にMacの場合、Apple Doubleフォーマットによりファイル数に違いが生じます。