International Computer Concepts

金融取引の収益機会を捉える、低遅延コンピューティング

International Computer Concepts(ICC)は、米国シカゴ近郊に本拠を置く高性能コンピューティングシステムメーカーです。

金融取引、AI、HPC、映像制作、研究開発など、高い処理性能と安定性が求められる分野に向けて、サーバー、ワークステーション、ストレージおよびクラスタシステムを提供しています。

株式会社シナジーでは、ICC製品の中でも、金融取引向けに設計されたオーバークロックサーバー「VEGA」シリーズを中心に取り扱っています。

VEGAシリーズは、CPU個体の選別、メモリの検証・最適化、液冷機構による熱制御を組み合わせ、高いクロック周波数での安定した連続運転を実現します。処理遅延と性能変動を抑え、HFT(High Frequency Trading:高頻度取引)における収益機会の最大化を支えます。


VEGA オーバークロックサーバー

オーバークロックでの連続稼働

HFTやアルゴリズム取引では、多数のCPUコアを搭載することよりも、注文生成、価格計算、市場データ解析などの処理を、どれだけ短時間かつ安定して実行できるかが重要になります。

わずかな処理時間の差が、価格差や取引機会を捉えられるかどうかを左右するため、CPUの高いシングルスレッド性能に加え、メモリレイテンシー、PCI Express帯域、ネットワーク処理、冷却性能を含めたシステム全体の最適化が必要です。

VEGAシリーズは、高クロックで安定動作するCPUを個体単位で検証・選別し、メモリ、キャッシュ、BIOS、電源、冷却機構を一体として調整した金融取引向けサーバープラットフォームです。

液冷方式によってCPU温度を安定させ、サーマルスロットリングによるクロック低下を抑制します。高負荷が続く環境でも処理性能を維持し、時間とともに応答速度が変動しにくいシステムを構成します。


オーバークロック耐性の高い個体選別と検証

半導体には、同一型番の製品でも高クロック動作時の安定性や発熱特性に個体差があります。

ICCは、VEGAに搭載するCPUを検証し、高いクロック周波数で安定動作するオーバークロック耐性の高い個体を選別します。メモリについても、帯域とレイテンシーを測定し、システム構成に合わせて動作タイミングを最適化します。

さらに、各CPUコアの動作周波数と温度を監視しながら長時間の高負荷試験を実施します。単にベンチマーク上の最高値を追求するのではなく、実際の運用環境で高い性能を持続できることを確認したうえで出荷します。

VEGAを支える主な最適化

  • 高クロック動作に適したCPU個体の選別
  • メモリ帯域とレイテンシーの検証・最適化
  • CPUキャッシュ周波数の調整
  • 液冷機構による安定した温度管理
  • コア単位でのクロック周波数確認
  • 長時間の高負荷連続運転試験
  • BIOSおよび電源管理設定の最適化
  • NIC・FPGAを含むPCI Express帯域の検証

HFTの収益機会を支える低遅延処理

金融市場では、同じ取引戦略を用いていても、演算処理や注文送信に要する時間によって結果が変わります。

VEGAシリーズは、CPUクロックを高めるだけでなく、メモリアクセス、キャッシュ、PCI Express、NICやFPGAとの接続を含む処理経路全体を最適化します。

処理の遅延とばらつきを抑えることで、価格変動や市場間のわずかな時間差を素早く捉え、取引戦略を意図したタイミングで実行できる環境を構築します。

高頻度取引・アルゴリズム取引

注文生成、価格計算、シグナル処理など、高いシングルスレッド性能と安定した応答時間が求められる取引システムに対応します。

マーケットデータ処理

大量の市場データをリアルタイムに受信・解析するため、CPU、メモリ、NVMeストレージ、低遅延NICを用途に合わせて構成します。

マーケットメイク・裁定取引

複数市場の価格差や短時間の変動を検出し、迅速に注文へ反映するための低遅延処理基盤を提供します。

FPGA・低遅延ネットワーク

低遅延NICやFPGAアクセラレーターを組み込む構成にも対応します。PCI Expressのレーン数、世代、スロット配置、帯域を検証し、周辺機器の性能を十分に引き出します。

クオンツ分析・バックテスト

過去の市場データを用いた戦略検証、ポートフォリオ分析、リスクシミュレーションなど、高い演算性能とストレージ性能を必要とする処理に対応します。


性能の一貫性と運用管理

金融取引向けサーバーでは、導入直後のベンチマーク性能だけでなく、高負荷状態での安定性や、複数台導入した際の性能の一貫性も重要です。

VEGAシリーズでは、構成部品、ファームウェア、BIOS設定を管理し、同一構成のシステム間で性能差が生じにくい環境を整えます。

IPMIによる遠隔監視と制御に加え、Redfish APIを利用した運用管理にも対応します。サーバーの状態確認や管理作業を自動化し、複数台で構成される取引基盤の効率的な運用を支援します。


国内での保守経験を活かした製品提案

株式会社シナジーは、過去に日本国内で稼働するVEGAシリーズのハードウェア保守を担当してきました。

特殊なオーバークロックサーバーでは、一般的なサーバーとは異なる冷却機構や設定が採用されているため、障害発生時には製品構成を理解したうえでの切り分けとメーカーとの連携が必要です。

当社は、これまでの保守経験を通じて培った製品知識を活かし、導入前の構成検討、製品選定、メーカーとの技術的な調整を支援します。

現在の交換部品提供および保守対応は、メーカーのサポート体制と案件ごとの条件に基づいて実施されます。


金融取引向けサーバーの導入をご検討のお客様へ

必要なCPU性能、取引アプリケーション、NIC・FPGA構成、設置環境、冗長化、メーカーサポート条件を確認し、用途に適したシステムをご提案します。

VEGAシリーズの新規導入、既存取引システムの更新、ICC製品については、株式会社シナジーまでお問い合わせください。

[ICC公式ウェブサイト]https://www.icc-usa.com/