LSIのHBAのファームウェアにはIT(Initiator-target)とIR(Integrated RAID)の2バージョンが存在します。違いは以下の通りです。

IT (Initiator-target) = non RAID … HBA用

つまりJBODであり、RAID機能を持たないHBAとしての利用を目的としたファームウェアです。SASエクスパンダーの利用で最大256台など、より多くのハードディスクを接続できるようにしたものです。LSIの外部接続端子を持つカードに標準で書き込まれていることが多くなっています。
ITファームウェアはHBAの接続性とパフォーマンスを最大化したものです。

IR (Integrated RAID) = RAID … RAIDコントローラ用

HBA製品にRAID0、1、10および10Eを提供します。IRファームウェアはLSI RAIDコントローラ、HBAに更なる信頼性を提供するものです。ハードウェアRAIDコントローラとしての利用向けのファームウェアで、主に内部接続端子を持つRAIDコントローラの出荷時のファームウェアである場合が一般的です。

Preboot CLIとはコマンドラインで操作するファームウェアモードです。
出来る事はMegaCLIとほぼ同じで、使い方はMegaCLIのオプションのみ入力して使います。
MegaCLIで使えてPreboot CLIで使えない機能は、ファイルを参照するadpfwflash等のコマンドが使えません。
 
例:
・MegaCLI
$ MegaCli -AdpAllInfo -a0
 
・Preboot CLI
$ AdpAllInfo -a0

MegaRAID 3ware 等LSI製品の対応マザーボードについて

LSI製品のRAIDコントローラカード及びHBA製品の対応マザーボードは、各製品ファミリごとに公開されているコンパチビリティ情報をご参照ください。

http://www.lsi.com/channel/japan/support/Pages/interoperability.aspx

対応一覧表には主にサーバー用途向けのマザーボードを中心に対応情報が公開されており、LSIからはこれらの対応マザーボードとの使用を条件にテクニカルサポートを提供しています。
 
コンスーマー市場向けマザーボード製品との互換性の問題について比較的多数問い合わせを受けております。
互換性情報に挙げられている各種マザーボードに準じる性能のハイエンドモデルであっても互換性の問題が生じている傾向にありますので、マザーボードをお選びの際にはご注意いただけますようおねがいします。

こちら LSIロジックのホームページにコンパチビリティ・マトリックス(互換情報一覧)として、製品ファミリごとにマザーボードやハードディスクドライブ、ストレージエンクロージャ、ケーブル、テープデバイスまでの対応ハードウェアの情報がpdfで公開されています。

http://www.lsi.com/channel/japan/support/Pages/interoperability.aspx

 

 

TTY Log はLSI製品で制御しているディスクアレイに問題が生じた際に問題解決に繋がる重要な情報を保存しています。 障害発生時に状況に応じてこのTTY Logをお送りいただくようお願いする場合があります。以下の手順でデータを保存してください。

1     MegaRAID Storage Managerを起動します

2     ユーザーネームとパスワードを入力しログインします

    • ログイン時のユーザー名称は「ご使用のマシンの名称」となり、パスワードは「マシンのログインパスワード」となります。これを入力されない場合は機能が限定されTTY Logを保存することはできません

3     " Physical " タブをクリック

4     LSI製品の名称をクリック

5     Go Toメニュー > Contoller > Save TTY Log と進みます

6     TTY Logを保存するディレクトリと名称を設定し、Saveをクリック

以上の手順となります