Silverstack - 再生・チェック - HD-SDI出力機能

Silverstackはバージョン5からHD-SDI出力機能が追加され、取り込み済みのクリップをHD-SDIモニタに表示して画質チェックが行えるようになりました。プレイヤーに表示中のクリップはHD-SDIからも同時出力され、フルスクリーン・最大10ビット色深度で映像を確認することができます。

対応ビデオ出力機器

HD-SDI出力は、次の対応ハードウェアが必要です。

  • Blackmagic Design Ultrastudioシリーズ
  • Blackmagic Design Mini Monitor
  • Blackmagic Design Decklink シリーズ

カードに応じてThunderboltやPCIeなどの適切なインターフェイスでMacに接続します。

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図1 : SilverstackでのHD-SDI接続の例


HD-SDI機器が検出されると、再生に使用するハードウェアを設定する画面が表示されます。 再生時のSDI出力は「Preferences>Visual Controls>Playback」からも切り替えられます。

また、他のソフトウェアを併用しているときなど、別のソフトウェアでSDI出力機器を使いたい場合には出力機器の利用を無効にすることもできます。複数の出力機器を接続している場合には、ドロップダウンメニューからHD-SDI出力に使用する機器を選びます。

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図2 : ビジュアルコントロール設定


再生モード Playback Modes

2種類の再生モードから選ぶことができます。

絶対タイム再生 (Absolute Time Playback)
オーディオとの同期を保ったまま再生しようとします。描画しきれない場合にはフレームを飛び越してリアルタイム再生を維持しようとします。
全フレーム再生 (Every Frame Playback)
本来のフレームレートの維持を考慮することなく、すべてのフレームを描画して再生しようとします。従ってオーディオデータが正常に再生されない事があります。

再生モードは、メインメニューから切り替えられます。

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図3 : メインメニューでの再生モードの選択

このメニューから、プロジェクトライブラリ操作時にミニプレイヤー再生画面の同時SDI出力の有効・無効を切り替えられます。

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図4 : ミニプレイヤー

映像処理 / イメージプロセシング Image processing

クリップのSDIデバイス経由での出力に関する設定項目は「External Video Out 」ウィンドウで設定可能です。

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図5 : 「External Video Out」(外部出力)設定画面

「External Video Out」(外部出力)では下記の設定が可能です。


ビジュアルコントロール (Visual Controls)有効・無効
画質評価 フォルスカラーや露出レンジ、フレームラインの表示
スケール・ポジション (Scaling and Position)
解像度に合わせて拡大縮小。出力先パネルの解像度にあわせて拡大・縮小します。
1:1ピクセル(1:1 Pixels)
データの解像度のまま出力表示します。出力先パネルの解像度によっては、一部しか表示されない場合があります。

対応フレームレートおよび解像度

次の解像度およびフレームレートに対応します。

  • 720p50
  • 720p59.98
  • 1080p24
  • 1080p25
  • 1080p29.97
  • 1080p30

対応フレームレート以外のフレームレートの場合には、25fpsで再生します。対応解像度以外のファイルについては、HD(1920x1080)で表示します。拡大縮小表示では、アスペクト比は維持されません。
※インターレース方式のフォーマットは現在未対応となっています。