5.2 App Configuration (アプリケーション設定)

● 5.2.1. バックアップリポジトリの設定

バックアップリポジトリは画面左側の「リポジトリ」タブから追加することができます。Used Drives(使用中ドライブ)リストから追加したいドライブを選んで「Apply」をクリックすると、バックアップリポジトリに割り当てられます。

[注意] : 新たに検出された仮想マシンは自動的にプライマリバックアップリポジトリが割り当てられます。「Used Drives」リストから、チェックボックスで切り替えることでプライマリリポジトリの変更が可能です。一度検出された仮想マシンは、仮想マシンごとに常に割り当てられているバックアップリポジトリにバックアップされます。

[注意] : バックアップジョブの同時実行数は各リポジトリごとに個別に設定できます。
バックアップジョブの同時実行数を指定した場合は、5.2.4で設定したデフォルトでの同時バックアップ実行数の設定よりも優先して同時実行数が決められます。

[注意] : 「Available Drives」リストに表示されるドライブは、事前にVMWare GUI経由でArchiware Pureバーチャルアプライアンスに追加されている必要があります。(※9)
9
(※9) https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.5/com.vmware.vsphere.vm_admin.doc/GUID-79116E5D-22B3-4E84-86DF-49A8D16E7AF2.html


● 5.2.2. インフラストラクチャサーバーの設定

Archiware Pureは複数のvCenterまたはESXIサーバーで管理されているさまざまな仮想マシンを保護できるように設計されています。唯一の条件として、Archiware Pure仮想アプライアンスを管理下に置くサーバーが、仮想マシンの保存先となるデータストレージへのアクセスを持つことが前提となっています。

新規インフラストラクチャサーバーは、「+」ボタンをクリックし、下記の接続パラメータを適切に指定することで追加できます。

  • Host name(ホストネーム): vCenter または ESXiのFQDN(完全修飾ドメイン名)または IPアドレス
  • User name and password (ユーザー名およびパスワード) : vCenter または ESXiにアクセスするためのアカウントおよびパスワード
  • Protocol and port (プロトコルとポート): 接続に使用するプロトコル (https またはhttp)
  • Description: オプションパラメータ

必要な項目を入力し、「Apply」ボタンをクリックして設定を保存します。

一旦入力し追加されたインフラストラクチャサーバーは削除できませんが、「Infrastructure server is enabled」(インフラストラクチャサーバーを有効にする)チェックボックスを切り替えることで無効して非表示にするか・有効にするか切り替えられます。

[注意] : vCenter管理下にあるvSphereでの運用では、Archiware PureをこのvCenterサーバーに接続して設定することを強く推奨します。

ESXiホストへの接続の追加も可能ですが、vCenter接続が無い限り動作しません。例外としてvCenter仮想アプライアンスが配置されているESXiホストの場合のみvCenter仮想マシン自体のバックアップができるように設定することもできます。

[注意] : インフラストラクチャサーバーを設定する際に、管理者以外のvSphereロールに属するユーザーで設定する場合は、そのユーザーがvSphereにおいても各種バックアップ操作の実行に必要な権限を与えられているかどうか確認してください。

[注意] : vSphereロックダウンモードが有効化されている環境下で通常の運用を行う場合には、ESXiサーバーへのアクセスを行うユーザーは自動的にVMWareのException Users List(例外ユーザーリスト)に追加されます。(※10)

● 5.2.3. レポート

Archiware Pureは、1日に実行されたバックアップの詳細な情報をeメールで送信するレポート機能を備えています。このデイリーレポートを受信するには、まずeメール受信者とレポート生成時間を設定します。受信者を複数設定刷る場合は、カンマで区切って複数のeメールアドレスを入力します。区切り文字はカンマだけです。スペース等を含めないように注意ください。

[注意] : Archiware Pureからレポートをメール送信できるように、eメールサーバーを正しく設定してください。詳細は5.3を参照ください。

https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.0/com.vmware.vsphere.security.doc/GUID-88B24613-E8F9-40D2-B838-225F5FF480FF.html


● 5.2.4. プリファレンス

プリファレンスタブには、Archiware Pure全般の基本的な動作挙動を設定します。各設定は個別に設定することで、このプリファレンス設定での指定と異なる動作に設定でき、より個別の使用環境や運用ニーズに細かく対応することができます。

プリファレンスでは下記の設定項目が調整できます:

Automatic backup of newly discovered VMs(新たに検出された仮想マシンの自動バックアップ)

新たに仮想マシンが検出された場合、Archiware Pureが自動的にバックアップをスケジュールするかどうかを設定します。この場合、新規検出仮想マシンは自動的にプライマリバックアップリポジトリに割り当てられ、デフォルトのバックアップウィンドウが適用されます。

Backup retention time (バックアップ保持期間)

バックアップデータがバックアップリポジトリに何日間保持されるかを指定します。保持期間を経過したデータは、新たなバックアップによって上書きされます。
注意 : 新たなバックアップが実行されない場合には、バックアップデータはバックアップ保持期間を経過しても保存され、バックアップ可能な状態に留まることがあります。
注意 : 直近のバックアップに限り、バックアップデータは常に保持され、バックアップ保持期間の制約を受けません。

Number of simultaneously running backup jobs (バックアップジョブ同時実行数)

この設定項目では各バックアップリポジトリごとに同時に実行されるバックアップジョブの数を指定します。複数の仮想マシンが同じバックアップウィンドウでバックアップされる場合は、この項目で制限した数のバックアップが同時に実行されます。

同時に実行されなかったジョブはキュー待ちになり、次回以降のバックアップウィンドウで順次実行されます。
注意 : この設定値は新たに追加されたバックアップリポジトリに対してのみ適用されます。既存のバックアップリポジトリに対してこの設定を変更する場合は、5.2.1「バックアップリポジトリの設定」を参照ください。設定の変更を有効にするには、「Apply」をクリックして設定を反映させます。