143.2 バックアップtoディスクtoテープ(B2D2T)の運用

バックアップtoディスクtoテープ(B2D2T)はポピュラーな運用方法です。

シンクロナイズにより、バックアップの更新時間を最短かつ最速化し、バックアップされたデータに直接アクセスすることで瞬時に利用できるシンクロナイズの優位性と、バックアップtoテープ(B2T)で可搬性とオフライン保管性を持つテープメディアによるオフサイト(ボールト)を組み合わせることができます。

これによりバックアップデータをリストア無しで瞬時に利用できる利便性を確保しながら、テープバックアップで確実にデータを保護します。

バックアップtoディスクtoテープ(B2D2T)を運用するには、一旦シンクロナイズモジュールで同期複製したバックアップデータを、テープバックアップに対応するバックアップモジュールを使ってテープに書き出しますので、「P5 Synchronize」と「P5 Backup」のモジュールが必要です。

「P5 Backup」が持つオーソドックスなバックアップの代わりに、より高速なレプリケーションをバックアップの代わりに使用します。テープデバイスへの書き出しとリストアの部分は「P5 Backup」モジュールが担当します。


バックアップtoディスクtoテープでの運用は、まず前半工程の「バックアップtoディスク」を14章3.1を参考に設定します。

「P5 Synchronize」で同期複製されたデータを、後半部分の工程として、「P5 Backup」モジュールを使用してテープに保存します。


バックアップモジュールは自動的に「__CYCLES、 __VERSIONS」フォルダをフィルタし、最新のシンクロナイズ状態を保存します。これによりシンクロナイズターゲットのバックアップは、同期ターゲットのディスクに余計な負荷や無駄なデータのコピーを持つことなく、同一のデータを保持します。


この方法による利点は、シンクロナイズはフルバックアップよりも低いデータ転送負荷である点です。これによりバックアップの所要時間を通常のフルバックアップよりも短縮することができます。

設定は次の手順を参照ください:

・シンクロナイズモジュールでバックアップto ディスクをスケジュール実行するように設定します。
たとえば、昼間の就業時間中にネットワークへの負荷やサーバーのストレージへの負荷が業務に影響を及ぼさないように、1日ごとに夜間にバックアップtoディスクをスケジュール実行するなどです。

・1日を通してシンクロナイズされたデータのバックアップをテープに書き込みます。シンクロナイズターゲットがバックアップ専用のサーバーにローカル接続されている場合、テープへの書き出しはバックアップサーバー内で完結するので、他の業務に関連したシステムに影響を及ぼすことなく実行できます。