6章3 メディアライブラリ(ジュークボックス、チャンジャー)

メディアライブラリは手動操作を行わずに、データ保存、リストアが行えます。

大きなデータボリュームの場合、一つのメディアライブラリでは容量が足りない事もあります。このような場合にはドライブのメディアを置き換えなければなりません。複数のユーザーが同時にリストア作業を必要としている場合、メディアライブラリが必要です。必要なメディアを正しい順番で装填することで、データを完全にリストアできます。

これれらのタスクはP5の自動操作するストレージへの書き込み作業と、メディアライブラリの使用を意味します。

ボリューム、デバイス、チャンジャーの管理は、全てデータベースで行えます。複数のメディアがチェンジャーの中あれば、P5が全てのオペレーションを自動的に実行し、手動操作は必要無くなります。

P5はバックアッププランで指定したように、期限が過ぎると自動的に有効なボリュームを再利用します。

一般的なOSがサポートしている機器であれば、P5は全てのSCSIライブラリに対応しています。

 

6.3.1 ジュークボックスの作成

ウィザードを使って複数のライブラリデバイスを設定できます。ライブラリに内蔵されたドライブをも、この方法で設定する事ができ、各ドライブにデバイスが構成されます。

1. ウェブブラウザを使ってP5にログインします。

2. トップメニューからアーカイブまたはバックアップを選択し、画面左のサイドメニューからストレージマネージャを選択します。

3. ウィザードによってライブラリ設定を行います。「次へ」を押して次のステップに移ります。

a. アプリケーションサーバーが接続しているライブラリの機種を検出します。

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b. このダイアログでは、P5が確認できる全てのSCSIライブラリを表示します。一覧の中から希望する物を選択し、「次へ」をクリックします。

 

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c. ウィザードにライブラリの名前と説明を推薦されます。また、説明を変更する事が可能です。確認したら、「次へ」をクリックします。

ジュークボックスの名前は自動的にウィザードによって指定され、変更する事ができません。また説明欄は、ジュークボックスの設定で変更する事ができます。

d. 手動でジュークボックスを設定している場合、アプリケーションサーバーがライブラリ内のドライブ数と種類を表示します。確認したら、「次へ」をクリックします。

 

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名前: … ドライブのリソース名です。変更可能です。

説明: … ドライブの説明です。変更可能です。

OSへのパス: … ドライバーノードからOSへのパスです。例:/dev/rmt/2cn

タイプ: … このメディアがサポートする最大のメディアです。一覧からサポートされているメディアを確認できます。希望するメディアタイプが一覧に表示されていない場合、一番大きいメディアを選択してください。
ジュークボックスのインストールは「キャンセル」を選択する事で、ジュークボックスのインストールを含む、寸前のインストールまで保存されます。

 

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e. 上記のセットアップが終了したら、ドライブの構成が始まります。全ての項を確認し、「インストール」をクリックします。

もしP5にドライブを使用しない場合、「スキップ」を選択し、次のインストールへと移行します。

 

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2. ライブラリの設定を正しく終えると、データブラウザが新しいジュークボックスを表示します。

確認しましたら、ウィザードウィンドウを閉じても構いません。

3. ジュークボックスの設定も含め、ウィザードでテープのラベリングをする事ができます。

 

6.3.2 バーチャルジュークボックスの作成

 バーチャルジュークボックスはライブラリのディスクファイルなどを保持します。これにより、RAIDシステムとディスクの管理を可能とします。例えば、ディスクをベースとしたボリュームを、自動的にマウントやリサイクルする事ができます。ウィザードを通して、バーチャルジュークボックスの作成、構成配置をする事ができます。またその際ウィザードによって、チェンジャーに関連する2つのバーチャルドライブが自動的に設定されます。

1. ウェブブラウザを使ってP5に管理者としてログインします。(※4章1「ウェブブラウザの起動」を参照ください)

2. トップメニューからアーカイブ、バックアップを選択し、画面左のサイドメニューから、「ストレージマネージャ」を選択します。

3. 「新規ディスクストレージ」を画面下のメニューから選択します。

4. ウィザードが開かれ、バーチャルジュークボックスの設定を表示します。フィールドを完成し、「適用」を押してスタートします。

 

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 ボリュームディレクトリ:

ディスクファイルのために使われるディレクトリです。P5はこのファイルにディレクトリを保存します。

プレスストアが利用可能な:

P5が利用できるドライブスペースの範囲を指定します。

ストレージスペースへボリュームラベルを作成:

ジュークボックスがバックアップ、またはアーカイブに使用するかを決めます。P5はボリュームプールを作成し、プール内にバーチャルテープを準備します。「ラベルしない」を選択する事で、この項をスキップできます。

各バーチャルジュークボックスは容量別に標準レイアウトで作成されます。標準では、10個のスロット(10個のバーチャルテープ)を最低2GBで作成します。ジュークボックスを作成した後に、ライブラリのレイアウトを変更したい場合、テープをラベリングしない事を推薦します。なぜなら、既存のバーチャルテープのサイズは再度ラベリングを実行しないかぎり、変更できないからです。

データを損失せずに、バーチャルジュークボックスサイズを変更するには、下記を参照ください:

-ジュークボックス内のスロットの数がバーチャルテープの数を上回るようにする。

-テープのサイズを増加する代わりに、より多くのスロットを追加する。テープの容量を増加したところで、再度テープのラベリングを実行した後に増加するのであって、その際にはテープ内の全てのデータが損失してしまいます。

 

6.3.3 ジュークボックス構成配置の設定

 ジュークボックスの設定項目では、物理的な設定情報を多く含んでいます。スロットやテープドライブの追加など、ジュークボックスの構成が変更した時に、既存のエントリーを消去し、新たなインストールを行うようおすすめします。

  1. ウェブブラウザを使ってP5に管理者としてログインします。
  2. トップメニューからアーカイブ、バックアップを選択し、画面左のサイドメニューから、「ストレージマネージャ」を選択します。
  3. 指定のジュークボックスをダブルクリック、またはジュークボックスを選択し、画面左下のギアメニュー(歯車のアイコン)を選択し、「編集」を選択します。
  4. ジュークボックスマネージャのダイアログを使って、希望する内容でフィールドを完成します。

 

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名前

ジュークボックスの名前です。初期設定にて指名され、変更する事はできません。

ステータス

ステータスはチェンジャーの状態を示します:

» 有効: チェンジャーは使用可能な状態です。

» 無効: チェンジャーは使用不可な状態です。

セットアップ

OSへのパス:

デバイスのOS上での認識しているパスです。例:/dev/rmt/awjb1

スロット範囲:

もしP5が使用するスロットの範囲を指定する場合、この項に最初と最後のスロットを入力します。※注意:この範囲を拡大するためにジュークボックスを再度設定する事はできません。

ドライブ:

システムに使われている可能性もある、チャンジャーに内蔵されたデバイス(ドライブ)の一覧です。デバイスが追加/消去されたら、ライブラリを消去し、ウィザードを使って、新しいライブラリを作成します。

ドライブクリーニング

クリーニングスロット:

クリーニングテープが装填されているスロットを指定します。

最大クリーニングサイクル:

クリーニングするメディアのクリーニングサイクルの最大値を表示します。

このジュークボックスに使用されたライセンスユニット:

メディアクリーニングを使用する度に1つ増加し、”最大クリーニングサイクル”の値に到達するまで増えつづけます。最大値に到達したら、クリーニングメディアを入れ替え、この項をリセットしてください。

 

追加オプション

※この項目は、アーキウェアに推奨された場合に変更してください。

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移動前にメディアをイジェクト:

コンパクトライブラリはトランスポートする前に、メディアをドライブから自動的にイジェクトするものもあります。またその際、SCSIコマンドを実行する必要はありません。これらのドライブが正しく機能するには、この項を「いいえ」に変更する必要があるかもしれません。

全ドライブを強制リセット:

この項を「はい」にすると、ジュークボックスインベントリがドライブのマウントを通知しなくても、P5はリセット時にライブラリの全ドライブをマウント解除しようとします。ライブラリがドライブがマウントされているにも関わらず、ドライブのインベントリが空と不正通知をしている場合、 このオプションを利用してください。

失敗したボリュームインベントリの取得方法:

P5が、ライブラリのインベントリが実際のメディア内のライブラリと一致しない事を感知すると、P5は自動的にインベントリの修正を実行する事ができます。この動作はバーコードを照合してボリュームを確認するか、ボリュームのラベルを読む方法があります。またボリュームのラベルを読む方法はバーコードリーダーと接続していないライブラリの修正に必須であり、、ボリュームがドライブにマウントされている必要があります。

5. インプットを確認する場合、「適用」を選択します。入力したデータ全てが正しければ、ジュークボックスがアップデートされます。

 

6.3.4 ストレージマネージャ

 

ギアメニュー:

設定されている各ライブラリにて複数のオプションが画面下のギアメニュー(歯車のアイコン)からアクセスできます。

6.3.4.1 ボリュームラベル作成...

これらに関しては10章1の「メディアのラベリング」を参照ください。

6.3.4.2 ジュークボックス・インベントリ...

メディアをドライブにトランスポートするためなどに、P5が自動的にライブラリのメディアを管理するには、ライブラリのインベントリを取得する必要があります。インベントリを走らせてる時、P5はライブラリ内のボリュームとその位置を、各メディアに記されているバーコードか、ラベルから確認します。P5はデータベース内の各チェンジャーにてライブラリのコピーを作成しています。ライブラリ内のボリュームを必要とする全てのジョブにて、自動的にボリュームのマウント/マウント解除を実行するためにデータベースの情報を利用します。

メディアをライブラリから切り離したり、オフサイトストレージへの変更、サイクルの入れ替えなど実行した場合、ライブラリのためにインベントリを走らせ、P5が確認できるようにする必要があります。デフォルトでは、ジュークボックスの全てのスロットは、インベントリウィンドウのスロットセクションに一覧のなって表示されています。スロット範囲を指定する事によってインベントリの一部分を取る事ができます。

ユーザー/管理者が良くしてしまうミスの中で、メディアの入れ替え後に、P5データベースのアップデートを実行する際、インベントリを走行する事を忘れてしまう事があります。正しいインベントリを使うジョブはどんなジョブであれ、指定されたスロットにメディアが無ければ失敗となります。P5は自動的にライブラリのインベントリデータベースをアップデートし、ジョブの早期敗退を避けます。ライブラリ内で予想外の出来事が起こったら、瞬時に設定されてあるタイプのインベントリが開始され、P5が自動的にユーザーとしてエラーのリカバリを始めます。

6.3.4.3 ロード/アンロード...

メディアライブラリやチェンジャーは閉じられているシステムの場合がほとんどです。メディアの移動や配置を可能にするには、ライブラリのメールスロットを使います。この機能によって、ユーザーはライブラリのドアを開けること無く、メディアの移動、配置が可能です。

メールスロットからメディアをロード

メールスロットからのメディアは指定されたターゲットスロットにトランスポートされます。メディアのバーコードが無い場合、もしくはライブラリがバーコードリーダーに設置されていない場合は、「インベントリはメディアにロードしました」をチェックし、ボリュームとライブラリのデータベースをアップデートしてください。バーコードリーダー、バーコードが有効な場合、この操作は自動的に実行されます。

メールスロットのメディアをアンロード

ソーススロットで選択されたメディアは、取り外しのため、メールスロットへトランスポートされます。

 

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6.3.4.4 ボリュームのインポート...

このオプションは以前P5によってデータベース内の別の場所に書かれたP5のボリュームのインポートに使用します。他のホストからインポートされたボリュームは別のインデックスが作成されます。インポートされたボリュームは、アーカイブやバックアップのインデックス内に置かれ、別のメディアプールに追加されます。

6.3.4.5 ジュークボックスをリセット...

このオプションで選択したライブラリをリセットします。ライブラリをリセットする前に、ジョブが実行されていないかを確認してください。もしジョブを実行していた場合、リセットによって中断され、データの損失を招き兼ねます。

 

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