ContentAgentとはどういったものなのか?
それを簡単に解説するシリーズのVol.2です。

まず、Content Agentには大まかに分けてどのような機能があるのでしょうか?
ユーザーインターフェイスを見てみましょう。

CAUI1

ContentAgentを起動すると、このような画面が表示されます。
主要機能は上部のタブごとにまとめられています。


1.Store

Storeタブでは、取り込まれたファイルや作成したワークフロー、トランスコーダーの設定等を全て閲覧・管理します。
例えば、取り込んだ映像は取り込み時にコーデックやフレームレートといったすべての情報が吸い出されるので、「取り込んだは良いけど、どういうやつだっけ?」というのも簡単に確認できますし、GUI内でフォルダにまとめたり、検索したりといったこともできるので扱うファイルが増えても使いにくくなるということはありません。

2.Import

Importタブでは、メディアファイルの取り込みを主に行います。
ContentAgentでは、メディアを取り扱うストレージを選びません。
例えNASでも、FTPサーバーでも、P2カードでも取り込みができ、もちろん変換したファイルもContentAgentターンキーの内部、外付けHDD、共有NASとあらゆる媒体に問題なく保存することが出来ます。
さらに取り込みの際に変換をかけることも可能で、Import用のワークフローを作成してガシガシと取り込むそばから変換して共有ストレージに保存、それを全員で使用するということも簡単に出来ます。

3.Burn Disc

Burn Discタブでは、BD/DVDの作成管理を行います。
Content Agentではファイルを変換するだけではなく、変換したファイルをそのままBD/DVDへ焼き込むことが出来ます。
BD/DVD作成もワークフローに組み込み可能で、焼き込み作業の自動化もできてしまいます。

4.Jobs

Jobsタブでは、処理されている、或いは完了した動作が全て確認できます。
どういった処理をされているかという詳細も確認でき、もし失敗してしまった処理が出ても、どの処理がどういった段階でなぜ失敗したのかというのをすぐに確認できます。

5.Watch

Watchタブでは、Watchフォルダーの管理・設定を行います。
「都度ファイルをImportするのも面倒だし、変換したいデータを入れたら勝手に変換してくれないかな?」
という場合は、ぜひこのWatchフォルダーを使用しましょう。
例えば、NAS共有ストレージに専用フォルダを作成してWatchフォルダに設定します。
次に、使用するワークフローを作成します。使用するコーデック、フレームレートなどを指定した上で、保存先をNAS共有ストレージに設定してみましょう。
あとはWatchフォルダーを設定して有効にすれば、ファイルを入れたら自動で変換して任意の場所に保存してくれるシステムの完成です。
Watchフォルダーと変換されたファイルの保存先をNAS共有ストレージに指定することで、
”外付けHDDをContentAgentマシンに繋いで変換して、変換されたらまたHDDに入れて編集室へ戻って・・”
といった面倒くさい工程も不要となります。

このように、ContentAgentには多様な機能があり、それらを分かりやすいインターフェイスでまとめることで簡単に操作ができるようになっております。
では、これらの機能を使用する上での要は何なのか?まずは”テンプレート”と”ワークフロー”でしょう。
Vol.3では、”テンプレート”と”ワークフロー”を紹介致します。

Vol.2~ユーザーインターフェイスと機能の概要
Vol.3~”テンプレート”と”ワークフロー”
Vol.4~基本的な使用:インポートから変換、コピーまで
Vol.5~Watch Folderを使用する